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✒️言の葉の庭へ②
西尾 彩
最初『妙味』という言葉の意味が
よく分からなかった。
そういう時はまたすぐに調べる。
みょう‐み〔メウ‐〕【妙味】
1 なんとも言えない味わい。非常にすぐれた趣。
醍醐味 (だいごみ) 。「すぐれた作品のもつ—」
2 いいところ。うまみ。「—のある商い」
(https://dictionary.goo.ne.jp/word/%E5%A6%99%E5%91%B3/ より)
先程覚えた
“えも言われぬ趣”は
これだったのか。
意味が分かって感動する。
私の中で
今まで上手く言い表せなかった感覚に
名前がついた瞬間だからである。
絶妙の『妙』に、
醍醐味の『味』。
昨年100歳を迎えられた千氏が
茶の湯を語られる中で使われた
この言葉の味わい深さたるや
この言葉を知っているだけで
私はもう明らかに、
昨日までとは違う世界で生きている。
そして考える。
日本人ならではの
感覚、感性というものは必ずある。
それは、細やかな言語表現に
恵まれたからそうなのか、
そうだから言語表現が細やかなのか
そこまでは分からないがとにかく
ここまで繊細な心の機微を
絶妙に言い表す手段がある事に
改めて感謝した。
折角こんな言語が使えるのだから
これからもっと色んな言葉と出会い、
言葉を活かし、
言葉に生かされたいものである。
書き初めしました。