食の話題ばかりで

大変恐縮ではございますが

調味料と食材の組み合わせで

料理の可能性は無限に広がる

と思うのですが

味は結構

調味料で決まると思っています。

どんなに良い食材でも

調味料が悪ければ味を損なうし

どんなに悪い食材でも

調味料が良いとそこそこの味になる

なので結構調味料には

こだわる派です。

そんな中

この前パスタを茹でたのですが

何のパスタにするか

決まっておらず

オリーブオイルベースで

食べたかったのですが

炒めるのは面倒臭く

仕方ないので

茹で上がったパスタに

塩とコショウで

よく味をつけた後に

上からオリーブオイルを垂らして

それだけで食べることにしました。

最初はオリーブオイルの香りがして

それでも美味しかった。

だが次第に

コクが欲しくなってくる。

そこで思いついて

麹入りの味噌を入れてみました。

すると途端に

オリーブオイルの香りが

ぶわっと広がるようになり

心做しかこっくりとした

卵の黄身のような

円やかさと旨みが出て

美味し過ぎてあっという間に

完食してしまいました。

そして気がついた。

よくよく考えると和の調味料は

味を引き立たせるものばかりだなと。

例えば刺身にソースを付けると

刺身がほぼソースの味一色になるが

醤油を付ると醤油の味一色ではなく

刺身の味が引き立つ。

今回の味噌も

入れたからと言って

パスタが味噌味一色になることはなく

オリーブオイルの味が

段違いに引き立った。

つまりあれだ。

食材の旨味を引き立たせたかったら

和の調味料。

美味しくなるという目標に向かって

他の調味料や食材と上手く馴染み

足りないところを補い

食材の最大限のポテンシャルを

引き出してくれる。

もう食材を泣かせません。

調味料の極意(？)を身につけたので

後は振る舞う相手を見つけるだけです。

西尾彩

だからって僕は食べても美味しくないよ、の図。

広島の宮島にて